やらなければいけないことなんて

"やらなければいけないこと"なんて、

実はない。

そんなことを思った日のお話。

 

口ぐせに、

"〜しなければならない"がある。

 

図書館で借りてきた本を期限までに読まなくちゃいけない。

明日は早く起きてお弁当を作らなきゃいけない。

早寝早起きしなくちゃいけない。

身体のためにヘルシーな食生活を心がけないといけない。

定期的に運動しなければならない。

 

ふと、考える。

私は、誰かにそれをやりなさいと言われてるんだろうか。

やらないと、誰かに怒られるんだろうか。

 

長い間、"こうじゃなきゃいけない"と言われ続けてきたために

すっかり"やらなければいけない"思考が根づいてしまった。

自分にもそう言い聞かせてきたし、

そう繰り返していたことに気づいてもいなかった。

 

それで、思いついた。

最近は、〜しなくちゃという言葉が口に出るたび、

わざとキョロキョロして、辺りを見渡す。

 

"だれかやらなきゃいけないって、言った?"

 

って、心の中でわざと自分に聞くのだ。

それはわざとらしく、わざとらしく。

 

誰にも言われてないのだ。

誰も私にやりなさいなんて、言ってない。

やめても良いのだ。

やりたくなかったら、やめてしまえば良い。

やめて困ることなんて、ないのだ。

やってない事実が、残るだけ。

 

引っ叩かれるでもなく

どやされる訳でもなく

廊下に立たされることだってない。

 

やらなければいけないこと。

あるとしたらそれは、

"それ、やらなければいけないことなの?"

と、自分に聞いてみることだけなのだ。