今にじっくり浸ってみる
朝、バニラの香りのする紅茶を飲んでいたら
きのうのひとりごと(もう一つのほう - ひとりごとと)を
思いだしたので、その続きを。
今にじっくり浸る。
今にとどまる、そこにいる。
目の前にあるもの。
今手にしているもの。
目の前で起こっていること。
空気、温度、体感覚。
それを、見て、聞いて、触って、嗅いで、味わってみる。
バニラの香りがする紅茶。
バニラの紅茶は、香りが”ふわっ”と立ち込める。
甘い香り。おいしい。
紅茶を飲んでいる時に、
これからのこと、身の回りのこと、あれこれが”ふわっ”と頭に浮かんでくる。
あーどうしよ、どうしよと。頭の中で声がする。
同じ”ふわっ”なのに、
目の前にある紅茶はバニラの香りがして、
これからのこと、身の回りのこと、あれこれには
”香り”がしない。”味”もしない。
”あーどうしよ、どうしよ”の中に、
味わえることは、何もなかったね。
見て、聞いて、触って、嗅いで、味わうことは出来なかった。
作り出している、架空のものだから。
”あーどうしよ、どうしよ”を一旦脇に置いてみる。
よいしょっと。
で、目の前にあるバニラの香りのする紅茶を味わってみる。
見て、嗅いで、飲んで、味を確かめる。
それが今起こっていることで、
それ以外のことは、何も起こっていない。
それに気づいたら、
思考の旅でどっかに行っちゃわないで。
”今”にとどまってみる。