気持ちが揺さぶられたとき

 

このご時世で、

勤め先も人を減らしての稼働となりました。

 

 

 

毎日出社じゃなくなったことが嬉しい反面、

職場にいる内に済ませておく仕事が増えてしまい、てんてこまいに。

焦りに焦って滝汗を流している時に、

またひとつ気づきがあったので、今日はその話を。

 

やることが時間内に終わらないとき。

誰かに仕事を急かされたとき。

とにかく焦る、焦る。

 

汗がどっと出て、動悸がして、体温が上がって、身体が緊張する。

早足で社内を歩いて、次のこと、次のことを考えて、頭がパニックになる。

あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ。

焦りはどんどんヒートアップ。

 

その内、

”なんで人を減らしたんだ”とか、

”こんなの時間内に終わるわけない、早く終わらせたい”とか

”残業したくない、早く帰りたい”とか

わわわわーっと言葉が浮かんできて、

段々気分が悪くなってくる。

”どうしよう、具合悪くなってきちゃった”

とか思い始める。

 

少しでも身体の熱を冷まそうと、氷入りの緑茶を飲んだ。

そこで”あ!”と気がついた。

  

 

仕事が時間内に終わらないかもしれないから

とにかく猛スピードで仕事をこなした。

次の仕事が舞い込んでくるかもしれないから

先回り先回りして仕事を終わらせた。

焦りで身体が熱くなってふらふらするから

冷たい緑茶を飲んだ。

 

これって、

何とかその状況から逃れよう・離れようとして、

早く元の何もない状態に戻ろうとして、

あれこれやってるんだ。

 

”仕事が時間内に終わらない”

”次の仕事が舞い込んでくるかもしれない”

”その焦りで身体が熱くなってきて、ふらふらする”

 

これって、いつもの平穏な状態ではない、

自分にとってとても不快な、ストレスフルな状態なんだって。

だから、早く平穏な状態に戻りたいと思って、

あれこれやって、それを解消しようとしていたのね。

 

でもちょっと待って。

これって本当に”とても不快な、ストレスフルな状態”なのかな。

 

”仕事が時間内に終わらない”

”次の仕事が舞い込んでくるかもしれない”

”その焦りで身体が熱くなってきて、ふらふらする”

のは、私が今手元でやっている仕事につけた”思い込み”なんじゃないのかな。

 

ここでもう一度、ちょっと前に遡ってみる。

 

確かに今日は人が少なかったし、一人がこなす仕事の量は多かった。

それは事実。

その、”一人がこなす仕事の量”に

 

”なんで人を減らしたんだ”

”こんなの時間内に終わるわけない、早く終わらせたい”

”残業したくない、早く帰りたい”

 

意味づけしたのは自分で、

そうしたら

”どうしよう、具合悪くなってきちゃった”

わけです。

 

自分が一人でに付けた、大きな大きな思い込みだったのだと

気がついた。

 

じゃあどうしたら良いんだろう。

 

何をしたかというと、

最近こればっかり言ってるけれども笑、

やめました

 

何とかその状況から逃れよう・離れようとするのを。

早く元の何もない状態に戻ろうとするのを。

 

 

じーっとその中にいるのです。

焦りを感じている、まさにその中に。

じーっと、じーっと。

何も頭に思い浮かばせずに。

 

動悸と、焦りと、不安と、冷や汗が出る中。

そんな中に、じーっといるのです。

恐ろしすぎて、倒れてしまいそうになる。

怖い、怖い、早く元の状態に戻りたい。

そんな思いが頭によぎるんだけど、

何かしようとしない。何もしない。

何も考えずに、じーっとそこにとどまる。

 

そうすると、段々と汗が引いてくる。

動悸が治まってくる。

呼吸も整ってくる。

焦りが、すーっと引いてくる。

 

そこで、また”あ”、と気がついた。

そもそも、何も起こってなかったんだってことに

 

早く元の何もない状態に戻ろうなんて思わなくて良かったのね。

戻る場所なんてなかった。

何も起こってないのだから。

 

だから、何もしなくて良かったんだと、

ほっと安心して、力が抜けたのです。

 

何もしないって言ったけど、仕事はしましたよ笑。

ただ目の前にあるのは、”いつもより多い、仕事”。

それだけ。

 

そう気づいてからやっぱり急いで仕事したんだけれども笑

焦りは大分おさまって。

集中して、黙々とこなすことが出来た。

 

結局時間内に終わらなかったし、

残業もしたんだけれども。

 

怒りも焦りもおさまって、

そのまま家に帰りました。

 

何か気持ちが揺さぶられたと思った時、

あえて何もしないでいてみる。

すると、そこに気づきが現れるのかもしれません。