フレッシュネスの謎

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お土産で買ってきたコップ

 

本当にバカだなぁと思ったの。

なんで聞いてこなかったんだろう。

こんな貴重な機会はなかなかないのに。

今日は、そんな私のやっちまったお話。

 

親戚に教えてもらって、初めて松屋銀座の「銀座・手仕事直売所」に行ってきた。

毎年職人さんたちと、ものづくりが好きな人たちが集まる一大イベントだそうで、

今年で11回目の開催とのこと。

フロアに着いた途端、人の渦に巻き込まれた。

身動きが出来ないくらい、賑わっていた。

 

アクセサリーや食器、掃除用具や衣服など

出店ブースは多岐にわたる。

どれもこれも見ているだけでワクワクして、目移りしてしまう。

私は手のひらサイズのコップを買った。

親子で陶芸をなさっている作家さんで、写真は息子さんの作品。

色付けされた青が霞がかっているようで、幻想的で美しくて。

青をうっかり入れすぎちゃって、最初はちょっと濃すぎたかな~と思ったけどこれはこれで、という作家さんの話が面白くて。

うっかりから生まれる美しさって良いなぁと思った。

手作りだから大きさも少しずつ違う。

それぞれに個性があって、かわいらしい。

 

各ブースのものはどれも職人さんが一つ一つ、時間と手間をかけて作ったものだ。

それだけに、もの一つ一つに、出来上がるまでの物語がある。

それを聞くのが、大好きだ。

そのために出来る限り、作った人に会えるイベントに行って、話を聞かせてもらう。

ものを生み出した人が生きてきた世界、見てきた世界を知りたいと思うから。

物語を知っていると、ものを使うたびに作家さんの顔が浮かんで、ものを大切に使おうと思わせてくれる。

それが、手作りの良さだと思う。

 

家に帰ってきてから、はたと気が付いた。

そしてがっくりした。

前回私が日記に書いたフレッシュネスの話を思い出したからだ。

 

フレッシュネス - ひとりごとと

 

時間をかけて一つのものを作り上げる職人さんたちは、どうやってモチベーションを保っているんだろう。

 

たとえば3ヶ月前にこういう食器を作ろうという新しいアイディアが生まれて、

そこから3ヶ月かけて食器を作ったとする。

3ヶ月後の気持ちに、変化はあるんだろうか。

3ヶ月前の新しく生み出されたフレッシュな気持ちは、3ヶ月後どうなっているんだろう。

 

時間をかけて丁寧にものづくりをする職人さんたちに新鮮さを求めること自体、ナンセンスなのか。

それとも、

“新鮮さ=作りたて”

なのではなくて、

“新鮮さ=”新たに生み出されたもの"

 

と感じているのか。

それとも…

 

そ れ を!

 

それをなんで直接職人さんに聞いてこなかったかなぁ~~~~~

あーもうほんとバカ。バカバカ。

こんな素晴らしい機会を貰えたのに。

ブース見て回ることに夢中になっていて、

全然頭に浮かばなかったよ…

トホホ…

 

そんなわけで1つ、課題ができた。

"職人さんたちのフレッシュネスの謎に迫る。"

また次のイベントに行った時に、聞いてみよう。