もっと夢中になれること その2(過去の日記へのお返事)

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ひたすら練習の日々

 

本当に新世界に来ましたよ。

今、いっちばん楽しくて、ハマっていること。

リュネビル刺繍。

今日は、その話を。

 

リュネビル刺繍はフランスの刺繍技法の1つで、

パリのオートクチュールコレクションでも採用されているんだそう。

 

youtubeでたまたま映像を見つけて、衝撃を受けて。

私が今までやっていたフランス針の手刺繍とは違って、

テーブルほどの大きな刺繍枠に透けた布を張り、

見たこともないペンのような形をした道具を使って

両手で刺繍をしていた。

 

な、なんじゃこりゃ…

 

そこからすぐに、リュネビル刺繍を体験できるところはないかを探した。

とにかく生で、一度刺繍しているところを見たい。

何がどうなってるのか知りたかった。

 

ところが。

都内のどの教室を探しても満席、満席。

半年間のコースを設けている教室では、なんと20人のキャンセル待ち。

そ、そんなに人気なお稽古だったとは…

知らなかった。

 

ボー然としていたら、1件だけレッスンをやっているアトリエを発見した。長野県だった。

問い合わせてみたところ、なんとレッスンは針刺繍で、リュネビル刺繍ではないとのこと。

またまたボー然。

そしたらリュネビル刺繍の体験レッスンも良かったらやりますよ、と言ってくださった。

すぐに新幹線のチケットを取って、体験レッスンを受けに行った。

 

実際に見たリュネビル刺繍は、youtubeで見た以上に衝撃だった。

透けた布地の正体はオーガンジー。

そこに、細いかぎ針を指して、糸を布地の下から引っ張り上げる。

"手動ミシン"だった。

これを人の手でやってるの?と思うくらい繊細で、細かい作業。

体験でやらせてもらったけど、オーガンジーに針を刺すこと自体、至難の業だった。

 

だけど興奮した。

楽しい。

とにかく楽しい。

 

人の手で作ってるの?と思えないようなものを、

人の手で作る時の興奮。

10万ピースのジグソーパズルに挑戦するような、高揚感(マゾっ気とも言う)。

こういうの、大好き!

たまらないね。

 

春に体験レッスンを受けて、

正式なレッスンは8月から、不定期だけど受け始めた。

技術の世界なので、ひたすら丸を指し、線を刺すの日々。

だけどやればやるほどうまくなる。

それがとにかく、楽しい。

 

そんなわけで9ヶ月前の私へ。

今も楽しく刺繍してるよー。

まだまだ続けてるよー。

刺繍始めて、良かったね。